「君はポラリス」

アイドルになりたかったやつの日常

スーパースター





アイドルになりたかった


小さいころから、歌ったり踊ったり 舞台に立つのが好きだった


演じるのも好きだったし、他人の視線が自分に集中するのも 最初は恥ずかしさもあったが後になればとても清々しかった



アイドルは人に夢を与えてあげられるものだ、と私は思う


煌びやかなその世界は、いつもアイドルの笑顔と、歌と、踊りと、ファンとの間で構成される


好きなアイドルが笑えば笑顔になれる、歌や踊りだけで幸せになれる、泣いたり悲しむと自分も悲しくなる、ファンが自分を好きでいてくれるから無限の愛を与えてあげたい、自分の一挙一動を喜んでくれる


そんなアイドルに、私もなりたかった


人は無理だと笑うだろうか


お前には無理だと、今更だと、笑うだろうか


笑われてもいい

もとはといえば、私は人々が笑うようなことをしてきたんだ


自分が思うようなアイドルにはなれなくても、

私は歌って、踊って、演じて、作詞作曲もして、ファンといつも近くにいる、舞台を自分の色で染め上げる、そんな 「アイドル」になりたい


その先に何があるのか、そんなこと 今はわからない


ただ今は、この瞬間を閃光のように駆け抜けていきたい


彗星のように輝いていたいのだ


私の魅力は まだ私しか知らない

発信していくんだ 人々に



「未来は不知顔さ、自分で創っていく。」


ねぇ。そうだろ?